「孝志君って、かっこいいよねー」
「ホント、不良にしとくにはもったいないよ」
「あーん、変に仲良くなっても先生たちに睨まれちゃうもんね」
「おいおいてめえら、孝志に変な色目使ってんじゃねえぞ!」
「あ、ごめんなさーい」
「まったくもう誠一君、孝志君とできてるんじゃないの?」
「うるせえ!とっとと帰れ!」
「んもう、これだから不良って嫌いよ」
「おいおい誠一、そのへんにしとけよ、笑われるぜ」
「へーい。さあ今日はどこで遊ぼうかな、孝志」
・・・孝志は心地よい夢の世界から覚めた。眼前に広がったのは、悪夢としか思えない悲惨な現実の光景である。昨夜の輪姦の疲れで眠り込んだ孝志は、「社長」の地下調教部屋で目を覚ましたのだ。手には頑丈な手錠を掛けられ、全裸で床に転がされていた。
暖房は効いているため寒いことはないが、部屋の光景は孝志を震え上がらせるのに十分である。孝志のほかには、栄治とその部下が二人いるだけだ。
「よく眠れたかな?孝志よ」
栄治が嗜虐的な目で孝志の全身を舐めまわすように見る。
絡み付くような視線が、孝志の頬を染める。昨夜あれほど嬲り尽くされても、孝志がノンケであることは間違いないのである。
「おい、ここはどこだ」
まだかすかに生気の残っている孝志の目が栄治を睨む。
「ふん、相変わらず強気だな。ここは『社長』の喰堂だよ。あの人は日頃、ここで捕まえた連中を性奴隷に仕立て上げてるんだ。あんな感じでな」
栄治が壁の一面を指差すと、おぞましい写真の数々が貼られている。誰もがごくりと唾を飲むような美少年たちが、あるいは木馬に乗せられ、浣腸され、金玉を責められ、フィストファックをされている。
少年たちの表情は苦悶だったり恍惚だったりさまざまだ。孝志はますます絶望の泥沼に投げ落とされる気分になった。
「顔色が悪いな。とりあえず素敵なニュースをお伝えしよう。『社長』は本来なら今日の夕方までここを貸してくれる予定だったんだが、今朝急遽出張で上海に行っちまったよ。なんか元ヤクザに会うらしいけどな。五日間帰ってこないそうだから、じっくり楽しめるぜ」
栄治は満面の笑みで恐ろしいニュースを孝志に伝える。



