木馬

冷たく硬いコンクリートにうつ伏せに寝かされた青年の尻を、男の指が割り開く。
三人がかりで輪姦されたそこは赤く腫れ、痛々しくもひくついている。
「おはよう。昨日はすごい乱れっぷりだったな」
指が尾骨から背中をそっとなぞり、首筋を愛撫する。
青年の両腕は後ろに曲げられた上に革の拘束具で留められており、逃げることはできない。
度重なる蹂躙に疲れきった顔の青年は、それでもなお男を睨みつけた。


未だ消えない怒りと闘志を感じた男が、嬉しそうに笑って青年の細い顎を掴む。
これならば、今日の調教もかなり楽しめるに違いない。
気丈とは言え、さすがに青年の頬には昨日の涙の跡が乾いて残っていた。
男がそれを指で辿り、かさつく汚れを優しく拭う。
「あんなに泣きながらヒィヒィ叫んで、犯されながら射精して」
男の言葉に、青年の目に動揺が走った。
青年は昨夜、処女だった肛門を犯された。
暴れる四肢を押さえつけられ、無理矢理に体を開かされて。
初めはきつかった括約筋も、度重なる蹂躙にいつしか緩み、青年に痛み以外のおぞましい
快感を教える。
そして最後には、尻を犯されながら勃起してしまい、あまつさえしごかれて射精までして
しまったのだ。
その体の変化は青年に自身とって、許しがたいことだった。
「君みたいな淫乱を悦ばすのは大変だよ。私も部下たちも、貪欲に何でも咥え込む君の尻
には、ほとほと参った」
言いながら指をぺろりと舐めた男に、青年が眉を顰めて身を竦めた。
「ほう、私が何をするのか、分かるんだね。そのとおりだよ」
人差し指が正確に括約筋の中央に押し当てられ、ずぶりと突きたてられる。
「ぐ・・・っ」
「ほらここ、君の『イイところ』だ」
「んぅ・・・う・・・っ」
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が続き、青年の背中や尻の筋肉が痙攣している。
前立腺を掻き回され、青年の下半身に甘い痺れがジクジクと広がる。
湿った吐息を必死に抑える切ない表情を堪能した男が、指を抜いてその汚れた臭いを嗅い
だ。
「おや、なんだ。もう部下が『掃除』を終えていたみたいだな」
男がこの地下室に戻る一時間前、昨夜の男たちの手によって、浣腸が行われていた。
巨大な注射器のようなエネマシリンジに満たされたグリセリン溶液を、800ccも注入さ
れて。
しかも男たちは注入量をいちいち声に出して読み上げ、まだ入るのか、もの欲しそうな尻
だと罵倒しながら。
そして脂汗を浮かべながら必死に耐える青年を五分以上も嘲笑った上に、子供の小便のよ
うな格好に抱え上げて、バケツの中に排泄させたのだ。
「奇麗にしてもらって、気持ちよかったろう?昨日たっぷり入れてやったザーメンも、全
部出ただろうな。寂しいか?」
指が再び尻の谷間をさする。
最初は入り口を丸く、ついには中まで潜り込み、前立腺をめくるように。
「ひぅっ・・・・くぅうん・・・っ」
「あとでまた注ぎ込んでやる。今日はその前に、尻だけでイけるように調教してやるから
な。楽しみにしていろ」

前立腺をくすぐられるのは、ペニスをしごくのとは全く違う、もどかしい快感がある。
快感の源となる敏感な神経を、直に弄られるような感覚。
本来、能動的であるべき男の性感とは対極にある、「イかされる感覚」だ。
青年は自ら額をコンクリートに強く押し付け、その痛みで快感を散らそうと躍起になる。
しかし鼻から漏れる甘えるような声が、わななく尻が、なにより勃起し始めたペニスが、
自分が尻を弄られて感じてしまっていることを教える。
「んふ・・・ぁんっ」
「いい子だ。どれ、充分に勃起したか?」
「ぁあっあっ!」
指を入れたままで体をおもて返され、堪えきれない声が高く響く。
痛いくらいに勃起した青年のペニスが露わになり、満足そうに男が笑った。
「よしよし。ちゃんと勃起したご褒美を着けてやろう」

男がポケットから取り出したのは、青年の腕を絡め取っている拘束具に似た、小さな革の
ベルトだった。
スナップ留めでリング状になった輪が、大きめのものが一つ、小さいものが二つ、背骨の
ように真ん中に通ったベルトで縦に並んでいる。
「こいつを着けると、簡単にはイけなくなる」
大きい方の輪が肉棒と袋の付け根を一緒にして巻かれ、スナップで留められる。
圧迫感と共に性器が絞り出されて前方に飛び出し、全裸よりもいやらしいオブジェを形作
った。
「こうして無理に倒されて、尿道を狭窄されれば、たとえイっても勢い良く射精できなく
なる。そうすると、どうなると思う?」
残りの二つの輪がペニスに巻かれ、青年の性器は勃起しているにも関わらず正面を突くよ
うな奇妙な形に固定された。
「射精というのはね、それそのものが快感を生むんだよ。それが長く引き伸ばされる。相
当痛むだろうが、今まで経験したことのない種類の快感が得られるだろう」
少し開いた鈴口を、指先がついと撫でる。
「昨日より、さらに気持ちよくなれるんだ。感謝して欲しいね」

「ここまでのご感想は?」
くびられて段になった裏筋の膨らみをそっとさすりながら、男が聞いた。
じくじくと疼くような快感に身を焦がしながらも、青年が気丈に睨む。
「くたばれ、変態」
それを聞いても、男は楽しそうに頬を吊り上げるだけだった。
「いいねえ。実に、いい」
「ぎゃあっ!」
唾液で濡れた指先が鈴口から尿道に突き立てられ、焼け付く感覚に青年が叫ぶ。
しかし痛みはすぐに痒みへ、痒みはさらに悦びへと変化して、ペニスの芯が熱く痺れる。
「でも、あれを見てもまだ、そんな口が利けるかな?」

重い鉄扉が開いて運び込まれたのは、三角木馬だった。
それも深紅の本体の背、尖った部分に三本の張り型の付いた凶悪な代物。
「私は痛みだけを与えるのは趣味じゃないんだ。あの木馬はね、会陰を責めながら同時に
尻の奥まで犯すことができる」
三本の張り型はどれも青年自身のペニスより太く、しかも大きくエラを張っている。
さらに恐ろしいことに、茎の部分に真珠大の疣が無数に付いていた。
「大丈夫。ここは柔らかいシリコン素材でコーティングされているからね。ほら」
男が手前の張り型の先端を揉んで見せた。
確かにそれはぶよぶよとたわみ、まるで本物の男根のようだ。
さらに男は木馬から伸びるコードの先、四角いコントローラーを手に取って、スイッチを
押す。
すると三本の張り型がそれぞれ、生き物のようにクネクネとダンスを踊り始めた。
前立腺を責め抜くために調整された動きは、まるで蛇が鎌首をもたげる動作にも似ている。
「どうだ、すごいだろう。これがお前の、奥の奥まで犯すんだ」

足をばたつかせ上半身を振って必死の抵抗を試みる青年の体が、二人の男の手によって軽
々と持ち上げられた。
ローションを塗られてぬらぬらと光る中央の張り型の真上まで来たところで、男が剥き出
しの肛門を撫でながら囁く。
「暴れるとかえって危険だよ。腸は弱いんだ。破れて死ぬかも知れない」
優しく語られる恐ろしい言葉に青年の動きが止まり、観念したように目が伏せられる。
ゆっくり下ろされる肛門に張り型が宛がわれ、そして。
「ぁああぁあああっ!」
極太のシリコン塊を飲み込んだ青年が、熱を帯びた甘い悲鳴を上げた。
エラの張ったカリ首が直腸を拡張しながら前立腺を通過して、誰も触れたことのない深い
部分を犯す。
代わりに茎に埋め込まれた硬い疣が前立腺をゴツゴツと叩いて、青年に漏らしてしまいそ
うになるほどの快感を与えていた。
「奥まで飲み込んだな。よし、放せ」
両側から支えていた男たちが手を放すと、三角木馬の背が尻の谷間や会陰に食い込み、青
年は慌てて両腿に力を入れた。
「ぐう・・ぅ・・・・んっ」
腿と膝の力だけで体重を支えるのは、かなりきつい。
しかも張り型に塗られたローションが垂れてきて、それが潤滑剤となって滑る。
「ぐぁあ・・・ぁ・・あっ」
ズズズッと青年の体が沈み、裂かれるような痛みが蟻の門渡りを、甘い痺れが犯されてい
る部分のその先まで浸潤し、なんとも言いがたい切ない声でうめいた。
「苦しいだろう。持ち上げて欲しいか?」
青年のペニスの先端をシコシコとしごきながら、男が尋ねる。
「あぁあぁん・・・ひぐっ・・・あんぅうううっ」
痛みと快感が同時に性器を襲い、青年は軽い痙攣を繰り返しながらも耐える。
「我慢できなくなる前に言った方がいい。でないと、大変なことになるぞ」

スイッチが入れられ、張り型が緩やかな旋回を始める。
青年の中に没している部分を見ることは出来ないが、彼を挟むように並んだもう二本を見
れば、それがどんなにいやらしい動きをしているのかが分かる。
張り型は茎をたわませてフラダンスのように踊っていた。
「んぁああーーーーぁああーーーーっ!!」
疣の一粒一粒が前立腺の上を通過し、青年の尻の中で爆発が起こっているような快感を与
える。
「見てみろ。君の尻の中でも、こんな風に動いているんだよ」
「ああっぁあっああっああーーーーっ!!」
ずしっとさらに深く体が沈み、横方向に旋回する疣が直腸を縦に移動した。
「ぁあぅあっ!!」
鋭い悲鳴と共に、拘束されたペニスが白いものの混じった先走りを噴き出す。
射精ではない。
前立腺を押されて、反射的にザーメンが漏れたのだ。
目の前が白むほどの快感が青年の全身を包み、見開かれた目から涙が零れ落ちる。
しかし張り型の動きが止まるはずもなく、彼は終わりのない絶頂地獄に翻弄されて、意味
不明の悲鳴を上げながら痙攣するしかない。
「ぐぁあっ・・・がっは・・ぁあぁあっ」
「持ち上げて欲しいかい?返事が出来ないなら、首を振るだけでいいんだよ」
涙に濡れた目が、すがるような視線で男を見た。
「ぁあーーーあぁ・・・・あぁーーー・・・」
だらしなく口を開けたまま、何度も縦に振られる首。
男は満足そうにしばらくその姿を鑑賞してから、天井の滑車から下がる鎖を手に取った。
鎖の先には小さな金具が付いており、それをあろうことか、青年のペニス拘束具の金属環
に取り付ける。
「そーら、持ち上げるぞ」
「ぎゃあぁあああああああーーーーっ!!」
性器の根元を締め上げるベルトを引かれ、あまりの痛みに青年が絶叫した。
整った顔からは知性の光が消え、こぼれる唾液が顎を濡らす。
少しでも痛みを和らげようと、太腿がありったけの力で緊張して、上半身を持ち上げる。
男はいったん鎖を緩めてやると、今度は張り型のコントローラーのスイッチを押した。

「ぁあっ!はっあっ!あ!ああぁ、あんっあっ!」
張り型が、より大きく淫靡に動き始めた。
その動きは激しさを増すと言うより、男性特有の性感帯を虐め抜くためのものと言った方
がいいだろう。
拘束されているにもかかわらず、先走りが溢れ出してペニスを濡らす。
しかもそれはザーメンが混じって、ライトの下で玉虫色に輝いているのだ。
「ははは。漏らしっぱなしだな」
「ああーーぁ!ぁーーーああっ!」
「そら、もう一度・・・」

男が鎖を引き、痛みを和らげようと膝を締めた青年の体が、ローションで滑って大きく傾
いた。
その瞬間、複数の疣に前立腺を叩かれながら最奥まで犯された青年の悲鳴を、男は生涯忘
れることは無いだろう。
「ーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
長く尾を引く、まるで獣の咆哮としか表現しようの無い声。
青年の筒先から勢い良くザーメンが噴き出し、それが数秒間続いた。
青年が、尻を犯される快感に身をゆだねた瞬間だった。

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