下着

18禁イラスト&SS
下着

トオルにしてみれば、「客を盗った」つもりはなかった。
先輩ホストの席にヘルプで入ったトオルは、新参者ということもあって、彼としては相当
に気を使ったつもりだった。
先輩を立てるために自分を落すようなギャグまで連発したトオルを、常連客の女が気に入っ
てしまっただけなのだ。
もちろん指名替えがあったわけでもない。
トオルにしてみれば些細なことに思えたそれが、こんなにも相手のプライドを傷付けてい
たとは。
それがトオルを最悪の状況に追い込んだ理由の全てだった。


「マジで、勘弁してください」
店が引けた後、近所の公園に連れ出されたトオルは、先輩とその取り巻きの数人に囲まれ
ていた。
公衆便所の裏手には他にひと気も無く、助け舟を出してくれそうな者もいない。
「ホント、すみませんでした!」
こういう時は下手に弁解しても仕方が無い、と、トオルは素直に頭を下げた。
まさかその行為が、余計に彼らの怒りに油を注ぐとは知らずに。
「お前マジ、ムカつく」
職場での明るい表情からは想像も付かない、陰険な眼差しがトオルを射る。
トオルは整った顔立ちをしているが、それ以上に愛嬌のある瞳から滲み出るような素直さ
が人を惹きつける。
望んで得られるものではない生まれながらの魅力が、彼らの憎しみの対象になっていたの
だ。
「おい、こいつ、繋いでおけ」
一言を合図に取り巻き連中がトオルに襲いかかり、薄汚れた壁に押し付ける。
「やめてください!」
僅かな抵抗はあっと言う間に封じられ、細い腕が背中側に捻られる。
彼らはその腕を壁面に留められているパイプにかけ、さらに手首に手錠をかけて繋ぐ。
おかげでトオルは両腕を背中でくの字に曲げたまま、まったく動くことができなくなって
しまった。
手錠はSMごっこに使われるようなちゃちな物ではなく頑丈で、ちょっとやそっとではび
くともしない。
軽く爪先立ちになっているため、肩も肘も軋んで痛んだ。
「すみませんでした・・・許してください・・・っ」
逃げることも体を守ることもできない姿勢で取り囲まれる恐怖に、トオルの声が震えてい
る。
絶対的な優位に立った男たちは、多少なりとも溜飲を下げたらしい。
意地悪い笑みを浮かべながら、何をするともなく見ているだけで数分が過ぎた。
その間じゅう、彼らの一挙一動に怯えて震え上がるトオルを嘲笑いながら。
10分も経った頃だろうか、やがてそれにも飽きた先輩が、トオルを放ったまま帰ると言い
出した。
「このままじゃ、面白くないからな」
いきなりファスナーを下げられ、面食らったトオルが身を捩る。
だが些細な抵抗も空しくズボンを下ろされ、トオルは下着を剥き出しにされた。
「お前、バカみてぇなパンツ、穿いてるのな」
蔑みの視線と嘲笑を浴び、白い頬が見る見る赤く染まる。
トオルが穿いていたのは、いわゆるGストリングと呼ばれる、股間の一物を覆う部分以外
が全て紐のように細い下着だった。
別にトオルの趣味というわけではなく、客からプレゼントされたものだ。
紫色のきわどい下着を着けることはトオル自身、抵抗があっただけに、仕事仲間に見られ
て侮蔑されることは何よりも耐えがたかった。
「こりゃ、丁度いいや」
涙まで浮かべてヒィヒィと笑いながら、先輩が言う。
「このまま放置しとけば、確実だな」
その言葉に、取り巻きたちがまた顔を見合わせて笑ったが、トオルには何のことかさっぱ
り分からない。
「朝までにはお巡りが見つけて外してくれる。それまでせいぜい楽しめよ」
不可思議なセリフを残して立ち去る彼らを、トオルは不安な面持ちで見送る以外に無かっ
た。


一団が去ってものの5分もしないうちに、誰かが近づいてくる気配があった。
もしかしたら取り巻きの内の誰かが、こっそり助けに来てくれたのかもしれない。
先輩の言っていた見回りの警官の可能性もある。
だが、見知らぬ強暴な人間だったら。
そうだ。
普通の人は、こんな公衆便所の裏手などに来るはずが無い!
期待と恐怖が綯い交ぜになり、トオルは声を発することができなかった。
ガサリと雑草を踏みしめて現れた人影は、薄暗い街灯ではシルエットにしか見えない。
トオルよりも背が高く、がっしりとした体形のその男は、そちらからはよく見えているの
だろう、迷わずこちらに歩み寄る。
やがて灯りに照らされた男を確認したトオルは、ほっと安堵のため息を漏らした。
二十代後半くらいのその男は、薄手のコートジャケットを羽織った、カジュアルだがきち
んとしたいでたちをしていた。
精悍な顔付きはいい男の部類に入るだろう、悪人にも暴力的にも見えない。
「すみません、ちょっと手伝ってもらえませんか」
ばつの悪さを照れ笑いで隠しながら、トオルは男に声をかけた。
「これ、外れなくって・・・」
「・・・動けないんだ?」
男はトオルを爪先から頭のてっぺんまでジロジロ見てから言った。
声の調子に含み笑いを聞き取り、トオルがますます顔を赤らめる。
便所の裏に下半身を晒したまま繋がれている自分がどんな風に思われたのか、考えるだけ
で恥ずかしさに震えそうだった。

「ぅあっ」
男の指先が下着の中で上向きに鎮座している肉の付け根を軽く押した途端、トオルの下半
身にピリッとした刺激が肉棒に走った。
「なっに、するんですかっ」
慌てて男を見上げると、唇が触れそうなほど側に顔がある。
思わず顔を引いた瞬間、男の指に力がこもった。
肉の根元のさらに奥、陰嚢をひしゃげさせて2個の睾丸の間に指が潜り込み、軽く緊張し
ているその部分を撫でる。
「あ・・・ぁ・・・あっ」
今まで意識したことは無かったが、そこは間違いなく肉棒からの続きになっており、少し
張りのある筋肉のすぐ内側に感じやすい神経の束が通っているらしい。
男にそこをくすぐられ、トオルはモヤモヤとしたいやらしい興奮が頭をもたげるのをはっ
きりと感じた。
「何っすんだよっ・・・!」
「分からないのか?愛撫してるんだよ」
中性的な美しさのあるトオルとは違う、男性的な作りの顔が接近し、耳元に息を吹きかけ
ながら囁く。
「ほら、勃ってきた」
男の言う通り、小さな生地に包まれた肉棒が固さを増し、薄い布を押し上げて形を主張し
始めている。
陰茎が勃起すると、男に触れられている袋との接合部分も、その後ろの肛門に繋がる会陰
部も硬化する。
中指の腹でそれを撫でられるのは、当たり前に陰茎をしごくのとはまた違う、もどかしい
切なさがあった。
「やめろ・・・っ」
「こんな格好で誘っておいて。ここがどこだか知ってるんだろ?」
「どういう意味・・・ぁああっ!」
いきなり指が奥へと滑り込み、手のひらで睾丸を転がしながら三本の指が会陰をさする。
触れられた全ての部分が熱く焦げるような刺激が皮膚の表層を走り、それがすぐにじくじ
くと甘い疼きに変わって深い部分に染み渡りトオルを苛んだ。
「もうガチガチになったね。ずいぶん感じやすいんだ」
三本指の腹で円を描きながら、男が呟く。
男相手に勃起してしまったトオルは、せめて声だけでも我慢しようと歯を食いしばり、目
をぎゅっと瞑っている。
頬を朱に染めて愛撫に耐えている顔を満足そうに眺めながら、男は会陰嬲りを続けたまま
空いた左手でトオルのシャツを捲り上げる。
引き締まった滑らかな腹筋が夜目にも鮮やかな白さで輝く。
くるくると裾を丸めて捲ると、やがて奇麗に盛り上がった胸に乗った、薄桃色の乳首が姿
を現した。
「ここも勃起してるね」
寒さのせいなのか、それとも下半身への愛撫によるものなのか、確かに乳首が勃っている。
「ここも感じやすいのかな?」
声と顔にかかる息が下へと移動して、目を閉じているトオルにも男が身を屈めたことが分
かった。
次の瞬間。
「ひゃっ!ぁ!ヤっ!」
乳首を甘噛され、トオルはビクビクッと背筋を震わせた。
ズクンと甘酸っぱい快感が噛まれた右乳首で疼き、男が母乳を貪る乳児のように舌と歯で
突起を挟んだまま吸うたびに、全身を悦びが駆け巡る。
「やめっ・・・ヤだっ!あんっんぅうっ!」
吸われて充血した豆粒を前歯と舌で圧迫し、さらに舌で時おりトリルする。
逃げようとする胴を背中に回された太い左腕ががっしりと抱き締め、右手が竿も袋も一緒
くたに握ってやわやわと揉む。
「んうーーーーっ!」
左手が胴を一周して左乳首に到達し、指先がこちらも硬くなっていた突起をきつく挟んだ。
性感帯を乱暴に弄られて、全身を駆け巡る電撃のような快感。
両乳首と股間を同時に愛撫され、トオルの腰の真ん中の、射精時に快感の泉となる内臓器
官が熱く熱くとろけてゆく。
そこいらの風俗嬢のテクニックなど比べ物にならないほどの激しい快感に、トオルの意識
は何度も飛びそうになった。
トオルは知る由も無かったが、この公園はハッテン場だった。
先輩たちは男漁りに来る連中の生贄になるのを知って、トオルを放置したのだ。
乳首が感じやすいことを知った男が、舌や指で執拗にそこをこね回す。
雄の体を知り尽くした愛撫に、攻められることに慣れない肉体は好いように弄ばれるしか
ない。
「んっう!・・あぁん・・・はっぁあっ!」
「すごいな。乳首だけでもイっちゃいそうだね」
「くぅん・・・・っ」
ぷっくりと膨れて唾液で濡れた乳首に息を吹きかけられると、強く弄られて敏感にされた
豆が疼いて仔犬のような鼻声が漏れた。
こんなに乳首で感じてしまったのは、初めてだった。
股間の肉も揉まれているとは言え、布越しで柔らかく揉み解されているに過ぎない。
それなのに前立腺が甘痒く疼くのだ。
「我慢汁でびしょ濡れなの、分かるかい?」
トオルは言われて初めて濡らしてしまったことに気付いて、愕然とした。
勃起のせいで肉棒の形どころか尿道のくぼみすら分かるほどにピチピチになった下着に、
鈴口から染み出た汁が裏筋の方までべったりと広がっている。
薄地の布から肌の桃色が透けて見えて、あまりにも卑猥な光景だった。
「ほら、ここ」
羽根のように柔らかなタッチで先端に触れ、縦目に沿って指先を前後する。
「ぃヤぁ・・あ・・ぁ・・・」
弄られている尿道口から生まれた熱がジワジワと全身を侵食し、トオルは腰をくねらせて
喘いだ。
もはや声を殺すことなど不可能なほど追い詰められ、若い体が射精を求めて痙攣を繰り返
す。
「もうイきたい?」
「くぅんっ、うっ・・・うぅんっ」
男の問い掛けに鼻を鳴らしながら頷くトオル。
だが、男が与えたのは待ち望む肉棒への刺激ではなく、またもや乳首へのきつい愛撫だっ
た。
「ぃヤあーーーーっ!ぁああーーーっ!」
充血した乳首を吸われ、舌先で弾かれ、指で捻られ、トオルが絶叫する。
しかしそれが快感であることを示すように、下着の卑猥な染みが大きく広がって行った。

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