長時間ジョバンニの痴態を見て、溜まりに溜まっていた竜にとって、
少年奴隷のフェラチオは甘美極まるものだった。まだあどけなさ
がのこる十代とおぼしき中国人少年は、かなり練習を積んだのであ
ろうか、テクニックは抜群だった。
竜の凶器を見ても物怖じせず、あっというまに精液を吐き出させた
のである。顔の精液をなめとるいやらしい表情が、長い間ここにい
ることを物語っている。
「その子は出荷寸前なんですよ。よかったでしょ?」
「は・・・はい」
とろんとした目で竜が答える。
「いずれジョバンニで童貞を喪失させてあげます。それまでは彼ら
で我慢してくださいね」
そう言って陣は、奴隷用の食堂に案内した。
「まあ社員食堂もあるんですが、ここのほうが眺めがいいでしょ」
B3にある食堂は、銃を持った警備員が立っている他は、中国らし
からぬ綺麗なところだった。料理も豪華で、とても奴隷が食べてい
るとは思えない。しかし、竜の眼を円くさせたのは、その圧巻な食
事風景であった。全裸の美少年がずらりと並んで食事をとっている
。いろいろな髪の色、肌の色。国籍も年齢も様々だ。しかしここで
はみな等しく性奴隷。年齢は下は14、上は21くらいだろうか。
席は決められていないようだ。
このときだけは心が安まるのか、奴隷達の表情もおだやかだ。しか
し、アヌスプラグをつけられ、勃起させているものは恥ずかしそう
にしている。ジョバンニは隅の方で、ひとり緊張していた。
「美しさを維持するためには、こういう息抜きも必要ですね。ちな
みにこの食事は、栄養学に基づいてカロリー計算がされています」
確かに無駄な肉が付いたり、痩せすぎの奴隷は見あたらない。みん
な張りのある肌と、美しい肉体を持っている。
「牢獄に閉じこめたりすると、こうはなりませんからね」
陣が食事を美味しそうに食べながら話す。
「商品の質が第一です・・・」
午後八時・・・五分。
「やあ、わりいわりい」
鬼腕が全然悪いと思ってない様子でB10へ到着する。竜と陣と老
虎は、すでに先に来ていた。
「今度は七時五十五分にしてみるかね?」
「がっはっは、べつにいいじゃねえか。奴も五分長く生きれたんだ
から」
「全然良くないじゃないですか」
陣がとりあえずつっこみを入れる。
「今日は第三私刑室で行う。じゃあ案内しよう」
老虎が歩きだした。
B10の雰囲気は、上の階とは全く異なるものだった。暖房は効い
てはいるものの、得体の知れない悪寒が身を包む。廊下は薄暗く、
壁もむき出しで、部屋のドアは鉄格子がはめられ、まさに監獄だ。
時折、絶叫や泣き声が耳をつんざく。
鬼腕や老虎にとっては小鳥のさえずりのようなものだろうか。
「お、あれが今朝オナニーしてたってぇ白人少年だな。初日か
らあれはきついよなあ。がっはっは」
鬼腕が指さした部屋の中では、規律を破ったものへの処罰が行わ
れていた。少年はX型の磔台に逆さまに拘束され、大きく開かれ
た股間を鞭で打ち据えられていた。血が出るような鞭は使っては
いないものの、敏感な内腿には痛々しい痣ができている。時折鞭
が性器や陰嚢を叩く度に、室内に悲鳴が響きわたる。
「ふむ。あれは吾輩の考案した鞭と叩き方でね。うまい具合に睾
丸を潰したりペニスが傷つかないように、痛みを芯まで与えら
れるのだよ。ポイントは手首のスナップかな」
「ほほお、上手く叩いてやがるな。あの拷問係の給料査定はいい
風に考えておこう」
竜は恐怖と共に、明らかに興奮を隠せないでいた。やはり彼には、
嗜虐心があるのか。
「さて、ここが第三私刑室だ」
「三」と赤いペンキで書かれただけの無骨なドアを、老虎が押し
開けた。
ギギギギギギギ・・・・
嫌な音をたてて開かれたドアの向こうには、縛られたタイ人少年
が転がっていた。憔悴しきっている。彼は元々キックボクサーで、
十四の若さでプロ並の実力を持っていた。誘拐された後もその
鍛えられた鋼のような締まったボディと身体のバネは魅力的で、
過酷な責めにも耐えうる逸材として育てられていた。だがこっそ
りとトレーニングをしていた彼は、先週外出したときに 脱出を企
てた。
数メートル離れて監視している職員から逃げるという全ての少年
が失敗した方法ではなく、わざと近寄って左ミドルキックをレバ
ーに叩き込んだのだ。町のど真ん中で事を起こし、騒ぎの中で逃
げるはずだったが、このときの相手が悪かった。レバーは筋肉で
守られない急所。この職員も一瞬のダウンを喫した。しかし、崩
れ落ちつつも彼は通称「ポーラ」と言われるオーストラリア原住
民の武器を放ったのだ。二つの球とロープでできたそれは、たち
まち少年の足にからみついた。
たまたま、その職員(元傭兵)は銃ではなくそちらを携帯してい
たのである。町中で銃(ただし麻酔弾だが)は撃てないが、それ
なら問題ない。少年は私刑囚としてビルに帰還することになった。
それからの一週間は地獄そのものだった。逃亡者には徹底的に拷
問が加えられる。基本的には「死ぬ寸前まで」責められ、それか
ら「私刑」が執行されるのである。


