壁も床も天井も真っ赤なビニルで覆われた、異様な部屋だった。
革張りの診察台のようなベッドや、異臭を放つ液体の入ったアルミの洗面器、壁に作り付
けの棚にはバイブやエネマシリンジなどの道具が並んでいる。
六畳ほどの部屋の中央には、二人の男と一匹の犬。
男たちはこれ見よがしに陰部を剥き出しにした革製の下着のみを着けており、しかも軽く
勃起していた。
そして、二人の間でうずくまっている犬は。
犬と呼んだが、それはこの二人が彼につけた別称だ。
そう。彼は人間の男でありながら全裸で首輪を着けられ、リードで引き回され、乗馬鞭で
打たれているのだ。
彼は二十代前半らしく、張りのある艶やかな肌と、淡い色の形の良いペニスを持っていた。
男たちは青年の奇麗に窄まった尻穴にオイルを注入し、濡れたそこにバイブを押し込む。
バイブは球体を連ねたような形状をしており、それを深くにまで押し込まれた青年は、も
う自分の意志で排泄することすら叶わない。
握りを兼ねたスイッチ部が尻から生えて、彼はますます犬の姿になる。
「そら、尻尾を振って見せろ」
男がスイッチを入れると、ピンク色のシリコンボールがビリビリと震動を開始する。
「くぁあああ・・・・っ」
四つん這いの青年が甘く鳴き、背筋を反らせて震える。
腸内で妖しく蠢く異物に前立腺を叩かれ、青年のペニスがゆっくりと頭をもたげた。
「見ろよ。ケツで勃ったぜ」
男が乗馬鞭の先を青年の股に差し入れ、もっと尻を持ち上げろと言わんばかりに恥骨をは
たく。
「あさましいヤツだな。犬だからしょうがないか」
もう一人が笑い、小さな革ベルトを取り出した。
「シモの躾をしなくちゃな。ハーネスを着けてやろう」
勃起したペニスを無理に水平に倒され、青年が痛みにうめく。
男はそんなことには全くお構いなしに、ペニスと陰嚢を一まとめにして、根元を革ベルト
で固定する。
ベルトにはさらに三連の小さなベルトが付いており、男はそれらを器用に肉棒に留めてゆ
く。
こうして青年のペニスは血管を浮き立たせたまま、勝手に萎えることも、勝手に射精する
こともできなくなってしまった。
勃起したまま絞り出され、あらぬ方向に固定されたペニスが痛まぬはずはない。
しかし作業中も止まることのないバイブの刺激に、青年のそこは今まで無いほどに固く勃
起して脈打っている。
「どうだ、苦しいか?」
恥骨を突付いていた乗馬鞭の先端が、はちきれそうに膨らんだ亀頭を叩く。
「ひゅうっ・・・!」
奇妙な呼吸音を立てて青年が仰け反り、尻がわなないた。
「散歩の時間だ」
リードを握った男が歩き出すと、青年は素直に従って四足で歩む。
痛むペニスと肛門のバイブを気遣ってそろそろと進む青年に、後ろにいた男の乗馬鞭が飛
んだ。
固い鞭が青年の滑らかな尻肉を打ち据え、パシンと硬質の音が響く。
「ひっ・・・いっ!」
「ケツを振って歩けと教えたろう!」
青年がもう一歩を踏み出す前に二撃目が尻を打ち、痛みで引き締まった尻肉がビクンと震
えた。
「あっ・・・あぁ・・・っ」
するとどうだろう。
青年の顔が見る間に朱に染まり、拘束されたペニスがドクンと脈打った。
尻の筋肉が固くなることで直腸が動き、尻の奥深くに埋められたバイブと前立腺が、強く
押し付けられたのだ。
まるで快感の泉を指先でこね回されるような感覚。
痛みと甘い疼きが同時に訪れ、青年は尻だけ高く上げた格好でブルブルと震える。
「なんだ、鞭が好きなのか。お前はホンモノの変態だな」
鞭によって作られた蚯蚓腫れを鞭先で辿られ、青年の尻山がヒクヒクと開閉する。
「今朝までの抵抗はどこに行ったんだか」
リードが急に引かれて、喉の詰まった青年が慌てて歩き出す。
「ケツを振れ。もっとプリプリさせろ。そうだ、いやらしい格好だぞ」
尻が大きく左右に揺れるたびに、バイブが前立腺を刺激する。
一歩進むごとに熟してゆく体が、快感にわなないている。
「ぁあぁぁ・・・あぁぁあぁ・・・っ」
それこそ犬のようなうめき声を上げながら、青年はバイブとペニスを揺らして歩き続けた。
「よし、止まれ。餌の時間だ」
リードを握る男が小さな台に上り、膝立ちになった。
男の勃起したペニスがちょうど青年の顔の高さになり、前に突き出される。
「美味しいミルクを飲ませてやる。しっかりしゃぶるんだ」
男のペニスは血管の浮き出た立派な逸物で、かなりの長さがあった。
青年はほんの僅かに躊躇を見せたが、諦めたように目を瞑って男のモノに舌を這わせる。
「喉の奥まで咥え込め」
髪を掴まれ無理矢理深く咥えさせられ、吐き気に痙攣する青年。
しかし男は構わず、叩き付けるようなイラマチオを続ける。
「嬉しいんだろう?だったら尻尾を振って見せろ」
乗馬鞭の男に促され、青年が弱々しく尻を振る。
「もっとちゃんと!」
「ぐんぅ!」
パシーンと鞭が鳴り響き、青年が硬直した。
「大きく振れと教えたろう!」
「んぅう!ぐぶっ!んんう!」
続けざまに何発も打たれ、その都度引き締まった尻肉がバイブを固く挟む。
痛みはすぐに甘痒い快感にすり替わり、青年のペニスをより固く勃起させる。
「よーし、いいぞ。そうだ。そうやって尻を振るんだ」
ゆらゆらと大きく揺れる尻を見ながら、ペニスをしゃぶられている男が目を細めた。
「歯を立てるなよ。よしよし。上手くなったな。昨日、散々教えてやったからな」
「おい、こいつ、濡らしてるぞ」
後ろから眺めていた方の男が、乗馬鞭で青年の鈴口を突付いた。
四角い鞭先に透明な粘液が付着し、ぬらりと光る。
「おしゃぶりだけで濡れるなんざ、たいした犬だぜ」
好き勝手にイラマチオを強要する男が笑うと、鞭男が首を振る。
「違うだろ。こいつ、ケツの方が感じてるらしい」
「んぅううっ・・・!」
鞭で尻から生えているバイブを持ち上げた途端、青年の尻からペニスにかけて、電気的な
悦びが走った。
「ほら、こうやってGスポットを刺激してやると、ケツがビクビク痙攣する」
「むうぅうううっ!!」
徐々に角度を上げるバイブに押し出されるように、青年が苦しみとも歓喜ともつかない声
でうめく。
剥き出しの会陰がだくだくと波打ち、ますます張りを増した睾丸までがブルブル震える。
「あーあー、すげぇや」
ペシペシとバイブを下から鞭で叩きながら、男が笑った。
「我慢汁を小便みたいに漏らしてやがる。よっぽどイイらしい」
最も感じる部分を機械で掻き回され、青年は痙攣しながら腰をくねらせる。
「まだMaxじゃないんだろ?」
喉の奥に亀頭を叩き付けながら、男が口の端を歪めた。
「ダンスを踊らせてやれ」
スイッチが最強にされた瞬間、青年の全身を快感の稲妻が貫いた。
「ぐんんぅぅううううううううっ!!」
しかもその刺激は止むことは無く、連続して青年を襲い続けるのだ。
「んんん!!ぐぶっ!んぬぐぅうううううっ!!」
必死でバイブを押し出そうと尻に力を入れた青年は、さらに強い力でバイブを挟むことに
なり、これまで以上の震動を前立腺に受けた。
「ふぁっ!!がぁああああああぁあああぁあああっ!!」
「見ろよ、こいつ。気持ちヨすぎて、白目剥いて痙攣してるぜ」
それは永劫とも思える快感地獄だった。
塞き止められて一度に射精できないペニスは、猛り狂いながらザーメン混じりの我慢汁を
ダラダラと吐き出し続ける。
いつまでも終わらない射精。
「こら!起きろ!この犬野郎!」
意識を手放しかけた青年の尻に、激しい鞭が飛んだ。




