駿河問い

18禁イラスト&SS
駿河問い
青年は、薄汚れた地下室の真ん中に置かれた革張りの寝台に、全裸で俯せに乗せられてい
た。
自慢の逞しい腕や足は背中側で一まとめに縛り上げられたうえ、さらにその縄を天井から
ぶら下がった金属の大鉤にかけられているため、彼は背筋を反らせた不自然な姿勢のまま
身じろぎすらできない。
「どんなに腕力があろうが、こうなっちまえばどうしようもないだろ?」
青年の側には、彼の体躯と比べるまでもなく貧弱な男が、その体に相応しい卑屈で慇懃な
笑みを浮かべて立っていた。
「プリプリした、いやらしいケツしてやがる」
汗と脂で湿った手がひたりと尻に乗せられると、筋肉で盛り上がったそこが嫌悪と緊張で
ぴくんと震える。
男の手は尻の触感を楽しもうと、谷間のすぐ脇や会陰の周囲の敏感な皮膚を這い回ってい
る。
「・・・・・・っく・・・」
くすんと鼻を鳴らしたと同時に、青年の尻の山が小さく痙攣した。
悪寒とくすぐったさが、熱のようにじんわりと腰の中央に向かって染み込む感覚。
普段、自分でも触ることの無い、ましてや他人に触れられることなど皆無の場所の皮膚が、
敏感に男の指先のタッチを感じ取ってしまう。
「この辺、感じるのか?感じてるんだろう?」
焦らすような動きで会陰のすぐ横の柔らかな盛り上がりをくすぐる爪に、青年の会陰がだ
くだくと波打った。
甘痒い、いやらしい熱が、股ぐらでジクジクと疼く。
「蟻の門渡りがガチガチになってきたな。おやー?勃起してきてるじゃねえか。こんな状
態で勃起して、キツいだろうが。んん?」
青年の体の下敷きになっている陰茎は、予め下向きにされていたため、半勃ちになった今
では傘を広げた亀頭が陰嚢の下から顔を覗かせている。
男の言う通り、無理な方向に向けられたせいで根元がズキズキと痛むが、それでも彼の陰
茎は膨らみを増してゆく。
「キンタマまでパンパンに張っていやがる。ホントにいやらしい格好だぜ。そーら、こう
すると全部丸見えだ」
男がいきなり右尻を鷲掴みにし、谷間をぐいと右に広げた。
「ぁはっ・・・!」
緩く開いた膝ががくんと揺れ、苦しそうな、しかし甘さを含んだ吐息が思わず漏れる。
「ケツ穴だろ、キンタマに、チンポ。へへへ、どれもヒクヒクしてやがる」
男はそう言いながら、指でその場所を撫でたり突付いたりしている。
青年から男を見ることはできないが、それは無防備な部分を視姦されていることをいちい
ち確認させられているようで、惨めさと恥ずかしさがいっそう彼を責め立てた。
「しっかり締まって綺麗な穴だな。このケツ穴に、もうすぐクソ以外のモノがズボズボ通
ると思うと、たまんねえな」
男はわざと辱める言葉を選んで声をかけ続ける。
尻を開いたまま左の中指で肛門を撫でられ、青年は感じまいと必死で息を殺すしかない。
だが、彼の広げられた尻山も、勃起と同時に固く盛り上がった会陰も、指先でくじるよう
に撫でられている肛門も、全てが指の動きに合わせてひくん、ひくんと痙攣しており、誰
の目にもそこが淫らな快感で疼いているのは明白だった。
無理も無い、青年はここ十日ほど忙しさもあって射精していなかったのだ。
「なあ、犯してくださいって言ってみな」
男が中指の先を男根に見立て、ズンと肛門に押し当てる。
「言えよ。ご主人様のぶっといチンポでメチャメチャに犯してくださいってな」
ぐりぐりっと指が動いて先端が僅かに中に入ったが、青年は身を固くして応えない。
「・・・優しくしてるうちに、言えよ」
濡れてもいない指が爪のあたりまでぐぐっと押し込まれ、青年が低いうめき声を漏らす。
だが彼は、それでも男の望む台詞を口にしなかった。
卑劣な手段で自分を拉致し、今また辱めることで言うことを聞かせようとする相手に屈服
することは、彼のプライドが許さなかったのだ。
青年が、力の込められた指に下半身の激痛を覚悟した瞬間、意外にもふっと指が離れた。
「言いたくないなら、いいさ。すぐに言いたくなるだろうからな」
男の声が陰湿に笑っていた。
「こういう縛り方、なんて呼ぶか知ってるか?」
無理に後方に曲げられた手足を、男がやんわりとさする。
「駿河問いと言ってな、江戸時代の拷問に使われた方法だ。手足が痛むだろう?だがな」
手足を繋ぐ縄をかけた鉤を軽く揺すり、男がまた笑った。
ぴんと張った筋肉が攣れて、肩や背中に鈍痛が起きる。
「江戸時代はこのまま天井からぶら下げて、さらにグルグル回したらしいぜ。関節が外れ
たり、背骨が折れることもあったとよ。想像できるか?」
地の底から響いてくるようなぞっとする笑い声を聞きながら、青年は自分の選択を後悔し
た。


錆びと黴が浮き上がって汚れた地下室の壁に、巻き上げ機の癇に障る金属音が反響する。
男の入れたスイッチで、鉤を下げたチェーンがゆっくりと巻き取られてゆく。
ひとくくりにされた両手両足が上方に引っ張られ、青年はますます海老反りになるしかな
い。
四肢と背中の筋肉が痛み、張りのある肌が汗でしっとり濡れ始める。
「苦しくなってきただろう?」
再びスイッチが押され、巻き上げ機が停止した。
「まあ、まだ腹が台に付いてるからそれほどじゃあないはずだ。だが、これ以上吊ったら
どれほど苦しいか、想像できるだろうが。なあ?」
「ぐあっ!」
ガン!と鉤を殴られた瞬間に背骨に激痛が走り、青年はたまらず悲鳴を上げる。
「最後のチャンスだ。犯してくださいと言え」
青年の腕も足も背中も、すでに限界ではないかと思えるほど張り詰めており、選択の余地
など無かった。
このまま全身が浮き上がって、自分の体重が全て四肢にかかったのなら・・・。
「・・・・・てください・・・」
「ああ?聞こえなかったな」
「犯・・・て・・・さい・・・」
「聞こえねえぞ。誰のケツを、どうして欲しいって?」
「俺の・・・ケツを・・・犯してください」
「なにで犯されたいんだ?」
「チ・・・チンポ・・・」
「ご主人様の、だろうが!ちゃんと言えないならスイッチ入れるぞ!」
「ご主人様のチンポで・・・俺のケツを・・・犯してくださいっ」

「いいだろう。望み通りにしてやるよ」
青年がやっとこの姿勢から解放されると安堵したのもつかの間、いつの間にか彼の眼前に
立っていた男が言った。
「ただし、この格好のまま、こいつでだ。すぐに返事しなかったオシオキだ」
男の手には、亀頭部がでっぷりと太った上に疣まである、極太のバイブレーターが握られ
ていた。


ポリ容器から絞り出されるローションが、照明を浴びて透明な糸のように光っている。
尻の谷間に落とされたそれが流れるだけで、敏感な皮膚はぞくりと震える。
トロトロのローションが谷間を伝って肛門を潤ませ、会陰を濡らし、陰嚢や陰茎の根元ま
でベトベトにする。
「指で馴染ませてからにしてやるよ。俺は優しいからな」
尻肉の狭間に、たっぷりとローションの絡んだ指が差し入れられた。
「まずは人差し指一本だ。力を抜けよ」
「・・・・っ!」
青年が返事などする間もなく、つぷんと指が括約筋を突破した。
努めて力を抜いていたとは言え、それほど手応えもなく指が入ってしまったことが、かえっ
て青年を恐怖させる。
「へへへへ・・・中が熱いや。どーれ、ケツマンの『Gスポット』を探してやろうか」
「ぁ・・・!あっ・・・あっ!」
前後に緩やかにピストンしながら、恥骨に向かってぐりぐりと回転する指に、青年はかつ
て味わったことの無い種類の興奮を下半身に感じていた。
快感の中枢を直接指でまさぐられるような、耐えがたい疼き。
「んん?この辺か?どうだ?」
「あっああーーっ!」
ビクビクビクッと青年の背中がしなり、肛門が男の指を締め付ける。
「あったあった。よしよし、ここを重点的に責めてやるからな。覚悟しろよ」
「ぁあーーーあ!あーーーっ!」
言いながらも、男は嬲る手を止めるどころか、さらに中指と薬指までも肛門に押し込み、
腸壁をぐちゃぐちゃに掻き混ぜて前立腺を虐め続ける。
「なんだ、簡単に三本も飲み込んじまった。お前、ホントはケツオナニーでもしてたんじゃ
ないのか?」
「ひぃあーーーーっ!あっあっあーーーーっ!」
違うとも、やめてくれとも言おうとするが、青年の口から溢れ出るのは唾液と淫らな喘ぎ
声だけだ。
無理も無い。
初めての挿入が三本もの指で、しかも前立腺をこれでもかと揉み解されているのだから。
指の圧で押し出された先走りがとぷり、とぷりと溢れ出し、それがさらなる快感を青年に
与える。
「ひっいぃぃいっいいーーーーーーっ!」
もはや青年の喘ぎは悲鳴に近い。
「我慢汁が出てきたな。これくらいにしておくか。簡単にイかれちゃつまらないからな」
「あっ・・・・はあぁぁ・・・・っ」
指を抜かれてぶるりと大きく尻がわななき、青年の全身が弛緩する。
もう指は入っていないというのに、前立腺の周囲がドクドクと脈打って、とろけるような
悦びが下腹部を満たしてゆく。
「お次はこいつだ。よーく見ろ、これがお前のケツに入るんだぞ」
ぐったりとした青年がのろのろと顔を上げると、男が眼前にピンク色のシリコン塊を差し
出している。
それは見れば見るほど凶悪なバイブレーターだった。
そもそも青年自身の陰茎より一回り以上も太くて長いうえに、先端がゲンコツのように膨
らんでいる。
しかもその先端には、さらに真珠大の疣までがびっしりと付いているのだ。
「シリコンコーティングだから思ったほどはキツくない。だがな、このイボイボでGスポッ
トを掻き回されたら、どうなっちまうんだろうなあ?」
バイブレーターの尻から伸びたケーブルの先にはコントローラーが付いており、男がスイッ
チを入れると静かなモーター音と共にシリコンの先端が振動する。
ビーンという音とぶれて見える先端が、振動の強さを物語る。
指でされただけであれほどの快感があったのだ。
そんな激しい振動で前立腺を虐められたら、いったいどうなってしまうのだろう。
「初心者にはキクだろうなあ。言っとくが、バイブはまだまだ強くできるんだぞ。一滴残
らず搾り取ってやるから、お前も楽しめよ」
手元のスイッチがスライドされると振幅の幅はより大きくなり、高いモーター音が室内に
響き渡る。
処女の尻を極限まで広げられて、子供の拳のようなバイブレーターで性感帯を抉られるこ
とを想像し、青年は恐怖に凍りついた。
「やめてください・・・お願いします・・・やめてくださいっ」
普段の青年を知る者なら誰でも驚いたであろう懇願に、男は満足そうににやりと笑う。
「お前でもそんな風にしおらしくなることがあるのか。立場が分かってきたみたいだな」
男はスイッチを切り、それから優しく囁いた。
「じゃあ、お前が欲しいのは何だ?」
青年には、男が何を言わせたいかくらい分かっている。
あまりにも屈辱的な言葉だが、今の彼は凶器で尻を壊されまいと必死だった。
どう考えてもバイブレーターよりは、男の男根の方が楽な選択だと思えたのだ。
「・・・ご主人様のチンポをください」
「へっへへへへへ。可愛いこと言うじゃねえか。いいだろう、ハメてやるさ」
欲望に醜く歪んだ笑顔が青年に近づく。
ピンク色のシリコンの塊が眼前で揺れる。
「こいつで気絶するまでグチャグチャに掻き回してから、な」


男はバイブレーターを押し込むのに、全く躊躇しなかった。
「んんーーーっ!!・・・ぐ・・・うぅ・・ぅぅぅ・・・・っ」
「へへへ、すげえすげえ、ホントに入ったよ」
青年の必死の努力の甲斐あってバイブレーターは見事に挿入されたが、でこぼこの表面の
大きな球状の亀頭部が出口付近に鎮座している状態は、想像以上に苦しかった。
異常な圧迫感に加え、常に大便を漏らし続けているような感覚。
しかも異物は大きすぎて、腸の蠕動運動だけでは排泄することも叶わない。
「苦しいか?ま、一番太い部分が入っちまえば、後はどうにでもなるもんさ。ほーら」
「あぁぁあっ・・・ぁぁあああっあああ・・・っ」
ず、ず、とバイブレーターが押し込まれるたびに、青年が押し潰されるような声を上げる。
強烈な拡張感、疣が腸壁にこすれる際に身体の内側のそこかしこで湧き上がる奇妙な興奮
と陶酔が、彼から正常な思考を削ぎ取ってゆく。
「どんどん入るぞ。そらそら、そろそろGスポット辺りじゃないのか?」
「ぁはあぁぁ・・・ぅあぁぁ・・ぁああああああっ!!」
青年は前立腺の上で「ゴリッ」という音を聞いた気がした。
実際はそんなことはあり得ないのだが、それほどの衝撃だったのだ。
一瞬のうちに頭の中が真っ白になり、射精してしまったのではないかと思えるほどの快感
が押し潰されそうな前立腺からほとばしる。
それは通常の射精とは違い、尻の奥底から淫猥な濁流となって一気に噴出し、しかもすぐ
に消えることなく長く尾を引いて永劫とも思える長さで青年を苛み続ける。
「どうだ、感じるだろう?ああ?なんだ、そんな顔して。まさかイったのか?」
だが、出ていたのは先走りだけで、精液は一滴も出てはいなかった。
それなのに青年が味わわされ続けているのは、まさに射精の絶頂感そのものの快感なのだ。
射精無しのオーガズムには物理的な限界が無く、絶頂の波は何度も何度も、繰り返し青年
に押し寄せる。
「ああぁがぁぁ・・・んぅぅぁああぁぁ・・・っ」
不自由な腰がびくん、びくんと痙攣し、肛門から生えているバイブレーターが揺れる。
「さすがに手を離しちまうと抜けそうだな。どれ・・・」
男はバイブレーターの尻に縄を結わえ、反対側を陰嚢の根元にぐるぐると巻きつけて固定
した。
「これでもう抜けないだろう。どうだ、イイ具合だろうが、ええ?」
バチン!と尻を叩かれた拍子に、青年の尻の中でまたもや軽い絶頂が弾けた。
「あぁあっ!!うっぅ・・・んふぅ・・・っ」
「うっとりした顔して、そんなに感じるか?感謝しろよ」
「んんぅんんんっ!」
バイブレーターと陰嚢を繋ぐ縄を爪弾かれ、汗で艶を帯びた尻が快感にわななく。
ちょっとした姿勢の変化でも、シリコン塊が前立腺をコリコリと押すのだ。
「さあてと」
ひとしきり青年の喘ぎを楽しんだ男は、今度は少し離れて股間を眺められる場所に椅子を
引き、どかりと腰をおろした。
「今までのは、ほんの余興だ。ホントのお楽しみはこれからだぜ」
男の指がバイブレーターのスイッチにかかる。
「骨の髄まで、味わえよ」


バイブレーターが強烈な振動で前立腺を殴りつけた瞬間、まるで獣の咆哮のような叫び声
をあげて、青年が大きく仰け反った。
それは痛みとか快感とか、そんな単純な言葉では表せない、全身を貫く衝動だった。
青年は吼え続け、バイブレーターを生やした尻が全てを飲み込むようにパクパクと開閉し
ている。
「我慢汁がぴゅうぴゅう出てるぞ。そんなにイイのか?」
男の嘲笑など、もはや耳には届かない。
今や青年は、犯されている尻だけが全ての存在だった。
タイトルとURLをコピーしました