「よう兄ちゃん起きたかい」
野太く、低い声が聞こえた。聞きたいことは山ほどあるが、喋れないのでどうしようもない。
悶えることしかできないのがもどかしい。
「見れば見るほど、苛めたくなるツラぁしてんなあ。まずお前に、『服従する』ってことを教えてやるぜ」
男はそう言うと、彼の服を鋏で切り始めた。冷たい感触に鳥肌が立つ。もし切られても、彼に抗うすべは無いのだ。
「おいおい、動くなよ。せっかくの上玉に疵でも付けるわけにはいかねえからな」
男はあっという間に彼のYシャツとズボンを切り裂き、下着だけにしてしまった。
「兄ちゃん教えてやろう。なんで俺が最初から脱がしてないかっていう理由をな。お前の反応を見たいんだよ」
男は一般人ならよくわからないことを口走ったが、彼には理解できた。
服が破かれ、肌が露になるたびに、彼の肌が少しづつ上気していったのである。
恐怖や羞恥心の隙間に、少しずつ彼のMとしての興奮が入り込んでいく。
勃起こそしなかったものの、身体の変化は彼自身感じ取っていた。
「ハハハ、それにしてもその下着は無いんじゃねえのかい。よっぽどの好き物だなあ」
男の言葉に、彼は真っ赤になった。彼が身につけている最後の一枚は、競泳用の水着である。
性器が見えるか見えないかくらいの際どい下着を、彼は愛用していた。
履いたまま陵辱されるプレイも何度か経験したことがある。そして今、久しぶりの感覚が彼にまとわりついてくる。
男は彼の性器を、競パンの上から刺激しだしたのだ。荒々しくもあり、繊細ともいえる指の動きに、
彼はついに屈して、性器を勃起させていく。敏感な亀頭を布の上から揉まれ、擦られ、うっすらと布が滲んできた。
「おいおい、もう濡らしてるのかよ。こりゃあますます責め甲斐があるってもんだ!」
男が彼の剥きだしの胸を揉み、乳首に舌を這わせると彼は仰け反った。
元々全身敏感な上に、セックスレスで二週間も射精をしていない。
過去散々嬲られてきた乳首は今回も良い反応を見せ、男を喜ばせる。
股間が反応し、競パンの滲みが大きくなったようだ。乳首と性器の三点責めに、猿轡をされた彼は呻き声をあげるばかりだ。
「兄ちゃんとりあえず今日は初めてだから、じっくり行かせて貰うぜ。天国と地獄を両方見せてやるから、覚悟しろよ」
そう言うと男は、ローションと思われる冷たい液体を彼の火照った肌に塗り始めた。



